オタク向け電子書籍調査 (5)Androidアプリ編
こんにちは。
時間が取れず更新がだいぶ開いてしまいました・・・。
今回はAndoridアプリ編です。
iPhone同様8ストアで比較します。
(今回も画像が多いのでご注意ください)
機能は基本的にiPhoneアプリと同じです。
ですので、各アプリの基本機能を少しだけ突っ込んで紹介していきます。
なお、一部アプリは試し読みが出来ないので比較対象外となっています。
Kindle
コミックス
基本表示
通常の縦・横表示はこんな感じです
ここはどのアプリでもほぼ同様なので以降は説明を省きます。
拡大表示
それなりに大きく拡大出来ます。
今回の比較アプリの中では標準といったところです。
オプション(トップメニュー・書籍情報)
オプションメニューと書籍情報です。
オプションはアプリでは一番特色が出る部分です。
Amazonなだけあって購入までの手順は少ないです。その分どんどん買ってしまいそうですが・・・。
オプション(しおり・画面表示・シェア)
しおり機能はどの電子書籍アプリにもあります。
Kindleは右上から2番目のアイコンを押す事でそのページにしおりが貼られます。
画面上では右上に青いしおりマークが表示されます。また、マイノートからしおり位置を確認できます。
画面表示は輝度設定のみです。
各種シェア機能もありますが説明は省略します。
ラノベ
基本表示
縦は1ページ、横は2ページと基本通りの表示方法です。
イラストは縦表示時は1ページを使います。横表示は表示設定次第で変わりますが、基本本文とイラストはページ分割されず繋がって表示されます。
拡大表示
特に問題なく拡大出来ます。解像度は他アプリと比べても標準的です。
また、ピンチイン・アウトでフォントも拡大縮小できます。こちらも標準的です。
オプション(トップメニュー・シェア・書籍情報)
この辺りはコミックスと変わりません。
オプション(しおり・メモ・検索)
しおりはコミックスと同じです。
文章をタップするとその場所を選択してメモ(名前を付けられます)として残したり、書籍から検索したり、Webで調べる事が出来ます。
しおりとメモはマイノート(右上の罫線付きアイコン)にリスト化され、そこへ直接飛べるので便利です。
また、文字検索(ノベル等の文章がデータ化されているもの)は候補が一覧表示され、それをタップする事で該当ページに飛びます。
検索はどのアプリにもありますが、Kindle他幾つかのアプリは検索候補近辺の文章まで含めて一覧出来るので便利です。
オプション(X-Ray・フラッシュカードデッキ)
X-Rayは対応書籍(Kindleストアで有効)の場合、画面右上の「×」が付いたアイコンをタップする事で内容を細かく説明してくれます。
専門書では専門用語などを調べる手間が省けて便利な機能です。
ラノベの場合は登録されている単語をタップする事で検索の手間が省けるようになっています。
また、画像を選択するとどこにイラストがあるか分かり、タップする事でそのイラストページに飛べます。ラノベはイラストも大事でページの目安にもなるので地味に便利な機能です。
フラッシュカードデッキはメモしたページなどをまとめてカードにする機能です。
これについては詳細に書くと長くなるので今回は省略します。
オプション(画面表示)
画面表示は「Aa」のアイコンをタップする事で画面輝度、背景カラー、フォント設定(フォント、余白、行間)を設定できます。
この辺は大抵の電子書籍にある機能です。
BOOK☆WALKER
コミックス
基本表示
拡大表示
標準的です。
オプション(トップメニュー・詳細設定)
機能も標準的です。
オプション(しおり)
こちらも標準的です。
しおりを貼ったページは右上のアイコンが赤くなり、付箋に一覧が表示されます。
ただ、サムネイルもしおり名もないので使い勝手はいまいちです。
ラノベ
基本表示
標準的ですが、見開きイラストや本文とイラストがきちんと繋がっているのは大事です。
アプリによっては切れていたり別ページ扱いになるものもあり、特に横表示している場合に切れていると結構ガックリします。
ただ、イラストとの余白は少し大きめです。
拡大表示
拡大サイズも解像度も標準的です。
オプション(読書設定・共有・目次・付箋)
特筆すべき部分はありませんが、付箋は付箋名も貼った箇所の文章もないのでいまいち使い勝手が悪いです。
オプション(検索・表示・タップ領域)
検索はページを次々に検索していくタイプです。
一覧性はないですが前後のページを読み直す場合は使い易いです。
ページ送りアニメーションは大抵の電子書籍にあります(私は正直使わない機能です)。
少し変わっているのが中央線表示で、横表示時にページ区切りが分かり易くなっています。
背景色も他のアプリ同様に選択できます。
タップ領域は左右のどこををタップしたらページ切り替えになるかの設定でアプリによっては設定そのものが無かったりします。
オプション(フォント・行間・余白)
フォント・行間・余白はかなり詳細に設定できます。
各サイズをここまで細かく出来るアプリは少ないです。
最大サイズ辺りを使う事はあまりなさそうですが、タブレットが大きい場合など小さくして文章を詰めるのは活用出来そうです。
BookLive!
コミックス
基本表示
拡大表示
他アプリより少し大きめまで拡大出来ます。
解像度も割と高めなので破綻は少ないです。
オプション(トップメニュー・設定)
設定項目はそれほどありません。
写真モードというものがあってグラデーションが綺麗になるとの事で使ってみたのですが・・・漫画では効果は見られませんでした。
オプション(夜間モード)
夜間モードという設定があり、輝度や背景カラー設定と違うのは、各種設定はそのままにこの機能をON/OFFする事ですぐに輝度を落とせる所です。
寝る前に続きを暗めの場所で読みたい場合などに便利そうです。
ラノベ
基本表示
標準的ですが、横表示の場合に見開きや本文とイラストがページ分割されていないので読みやすいです。
拡大表示
解像度が高めなのでかなり大きく拡大出来ます。最大だとさすがに粗が出ます。
また、文章もピンチイン・アウトする事で拡大縮小出来ますが、他のアプリよりも体感はスムーズです。
オプション(トップメニュー・検索・操作系)
標準的です。
紹介している書籍では設定出来ませんが、書籍によっては組方向(縦書きor横書き)が設定出来るようです。
オプション(背景・フォント)
標準的ですが行間設定はありません。
行間設定は文字サイズと絡むのでアプリ更新で設定出来るようになるといいのですが・・・。
また、フォントサイズを変えるとイラスト位置も変わりますが、イラストと文章が分割されず、またイラストの左右に余計な余白を作らないので読みやすいです。
(アプリによってはイラストの左右で余白を大きく取ってしまう物もあります)
honto
コミックス
基本表示
拡大表示
比較するアプリの中でも特に大きく拡大出来ます。
解像度も高めなので破綻はないです。
ピンチイン中は上記サイズよりもさらに拡大出来ますが、さすがに実用的な解像度ではないので割愛します。
オプション(トップメニュー・しおり)
画面をタップしてオプションを開くと、コミックスの場合はページのサムネイルが表示されます。
オプション直下にサムネイルを出すアプリは他にはないですが非常に便利です。
オプション(一覧)
一覧を選択すると目次、ブックマーク(しおり)、コメント、そしてページ全てをタブで切り替えられます。
コメント以外はサムネイルがありこれも非常に便利です。
コメントは名前を自由に付けられます。
オプション(設定・情報)
各種設定です。他アプリの項目が大抵揃っています。
書籍情報は少ないです。せっかくサムネイルが充実しているのにここだけ情報が足りないのがちょっと残念です。
ラノベ
基本表示
縦・横とも標準的ですが、横表示でもイラストのページだけ表示されてしまうのが残念です。
拡大表示
コミックス同様かなりの大きさまで拡大出来ます。
オプション(トップメニュー・検索)
しおりを設定すると青いアイコン(しおりのページでない場合は白)になります。
検索は該当箇所の文章が一覧で表示されタップでそのページへ飛べるので便利です。
オプション(目次・しおり・マーカー・コメント)
しおり・マーカー・コメント設定はKindleによく似ています。
設定箇所の文章が一覧または名前で表示されます。
検索同様に一覧性が高いので便利です。
オプション(画面設定)
今回の比較の中で一番多彩な設定が出来ます。
文字組は縦または横に文章が表示され、自動段組を選択すると2列以上に渡り表示されるようになります。
フォントサイズを小さくすれば・・・
このように多彩な表示方法で読めます。ここまで設定出来るのはかなり珍しいです。
ただしイラストは段組から外れ1ページになってしまいます。
こちらはPCアプリ(オタク向け電子書籍調査 (3)PCアプリ編 - おたかずけ帳)だと段組内にイラストが入るので、そのうちアプリでも対応してくれるのを待ちたいです。
オプション(フォント)
3種類のフォントと17段階のフォントサイズを選べます。最大サイズ辺りは実用的ではないと思いますが・・・。
オプション(カラー設定)
背景カラーは白黒のみです。
また背景画像を3パターン選べますが、他アプリのセピア色のようなものです。
オプション(画面効果)
タップ位置や輝度、ページめくりアニメーションの設定です。
kobo
コミックス
基本表示
拡大表示
解像度は高めで拡大しても綺麗です。
オプション
設定項目は非常に少なく最低限しかありません。
ラノベ
基本表示
拡大表示
コミックス同様解像度が高めで割と綺麗です。
オプション(トップメニュー・目次・しおり・検索)
しおりを付けるとページの右上が青くめくれてちょっと独特な表現です。
検索は該当箇所の文章が一覧表示されて便利ですが、しおりに文章が出ないのが残念です。
オプション(詳細設定・表示設定・フォント)
特筆すべき部分はありません。
Pulse・コメントについては後述します。
フォントの拡大縮小もピンチイン・アウトで行えます。
オプション(コメント・商品情報)
設定にあった「Pulseを表示」「コメントを表示」を有効にすると公開されたコメントをページに表示する事が出来ます・・・が今回は割愛します。
商品情報は標準的ですが、個人的に表示される一覧は作者かシリーズを出してほしいところです。
ebookjapan
コミックス
基本表示
拡大表示
honto同様かなり拡大出来ます。
最大サイズだとさすがに荒さが目立ちますが、ここまで拡大出来れば読めない部分はないのではないでしょうか。
オプション(トップメニュー・書籍情報)
トップメニューは普通ですが、書籍情報はシリーズ作品と作者の作品が出て来るので、気に入ったタイトルや作者を追っていくのに便利です。
ページ移動も目次・しおりがサムネイル表示されているので便利です。
オプション(しおり・付箋)
しおりは他のアプリよりも見た目インパクトがありますw
デザインを選べますが、しおりの設定は1か所のみでページ移動のサムネイルに表示されます。
付箋機能は付箋そのもので、名前と色を付けてタップでそのページへ飛べます。
他アプリのしおり機能を分割した感じで、しおりは今読んでいる箇所へ、付箋は気になるページへ・・・といった使い方です、
しおりも付箋もタップする事で表示を消せて、ページを移動すると表示は戻ります。
が、しおりは大きすぎて正直ちょっと邪魔ですね・・・。
オプション(読書設定)
基本的な機能は揃っています。
メニュー表示時間、ページキャッシュ設定、フォルダロック機能はこのアプリ独自のものです。
オプション(アプリ設定)
購入先のショップと保存先設定です。
特にショップの選択はこのアプリ独自です。アプリから購入する場合は大抵どちらかで固定されています。
オプション(表示設定)
コミックス用に大きさとページの進み方を設定できます。
表示サイズを大きくしたままタップでコマ送り出来るので便利です。
ラノベ
ラノベですが、試し読みできませんでした・・・。
試し読み前提なので今回は泣く泣く割愛します。
kinoppy
コミックス
基本表示
拡大表示
標準的な拡大サイズです。
オプション(トップメニュー・表示)
少な目のシンプルな表示設定です。
オプション(カラー設定)
輝度と3パターンのカラーを選べます。
オプション(書籍情報・目次・しおり)
しおりはサムネイルで表示されます。
また全ページもサムネイルで表示されしおりのページも分かりやすいので便利です。
ラノベ
基本表示
余白が少ないので無駄がなく良い印象です。
また、横表示時はイラストと本文のページが繋がっていて読みやすいです。
拡大表示
解像度が高めで綺麗に拡大出来ます。
イラストページがあるところではフォント・イラストともページ分割される事なく拡大されます。
このタイプは珍しいですね。
オプション(トップメニュー・書籍情報・目次)
標準的です。
しおりも目次と共にページ数で表示されます。ここでは文章が出ないので使い勝手はイマイチです。
オプション(しおり・ページ一覧・検索)
このアプリで特徴があるのは、ラノベもコミックスのようにサムネイルでページ一覧が見れるところです。これは他にない機能です。
イラストとしおりのページも分かりやすいので、サムネイルから本文を読むのはさすがに無理ですが、パラパラめくって探す感じに近い事が出来るのではないでしょうか。
検索は前後を見つける標準的なタイプです。
オプション(カラー設定)
コミックス同様、輝度と3パターンのカラーが設定出来ます。
オプション(フォント設定)
3パターンのフォントと細かいフォントサイズが設定できます。
オプション(とじ設定)
通常の縦書きに加えて横書き表示が設定できます。
横書きにしてもイラストと本文が繋がっているので読みやすいです。
もう一つ面白いのが「スクロール設定」で
これを使うと表示方向にかかわらず、表紙や表紙裏から目次や本文やイラストまで全てをページを繋ぎ目なしでスクロールできます。
これは他のアプリにはない機能です。
COCOROBOOKS
残念ながら試し読みが出来ませんでした・・・。
こちらもいつか購入時に紹介したいと思います。
今回はAndorid版を紹介しましたが、冒頭通り基本的にiPhone(iOS)でもAndroidでも機能や表示などは変わりません。
勿論購入もどちらかのみ制限される事もありません。
普段使用している方を選べば良いかと思います。
次回の電子書籍紹介は今回省いた機能の説明か、紙の本と電子書籍の発売日の違い(早売りはともかく実は必ずしも同時発売ではない)などを予定しています。
時間が取れれば早めに書きたいです・・・。
それでは。